Yui
(更新)
「英語を勉強したいけど、教材にはお金をかけたくない」
「英語学習サイトやサービスがたくさんあって、どれがいいのかわからない」
このようなお悩みを抱える学習者の方は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、無料で英語学習ができるおすすめのウェブサイトを厳選! 英会話講師である筆者の視点を交えながら、効果的な使い方とともにご紹介します。
ピックアップしたサイトは、英語初心者さんだけでなく、自分の英語力をより磨きたいという中上級者の方にも役立つものばかり。
また、オンライン学習は自分の好きなときに好きなだけ学習ができるので、忙しい方にも最適です。
どれも無料で利用できるので、ぜひ学習の参考にしてみてください。
まずは「このサイトから始めれば安心!」という総合的に英語を学べるサイトからご紹介します。
みなさんご存知、NHKの語学番組を使って英語を学べるサイトです。
ラジオ(ポッドキャスト)*とテレビ番組の過去のエピソードを視聴できます。日本語のわかりやすい解説があるので、初めて学習する方も安心。
「基礎英語0」という初心者方向けの番組や、「実践ビジネス英語」「ニュースで英語術」などの中上級者向けの番組のほか、「エイゴビート(英語のリズムに特化した番組)」や「リトルチャロ(アニメ)」等の子ども向けの番組もあり、さまざまなレベルやニーズに対応したコンテンツを通して英語を学ぶことができます。
対応した市販のテキストがあればより効果的に学習できますが、そうでない場合でも、移動中や家事をしながら聞くことで「ながら学習」ができるのでおすすめです。
【ポイントまとめ】
▼「NHKゴガク」はこちら
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/
* Podcast(ポッドキャスト)については、こちらの記事をチェック。
東京外国語大学が監修する、発音、会話、文法、語彙が学べる語学学習サイトです。シンプルな作りのサイトながら、「ここまで勉強できるの?」というくらい内容は盛りだくさん。
特におすすめは「会話モジュール」です。英語とひとことで言っても、アメリカ、イギリス、オーストラリア…と国や地方によってアクセントが異なりますが、このサイトでは、9カ国ものアクセントの英語に特化した会話教材があります。
また、各英語の会話動画は、40種類ものシチュエーションで用意されており、基本的に同じ台本なのでアクセントの違いを聞き比べることができます。
たとえば、「感謝する」というテーマの動画を見ると、Thanks for letting us borrow it.「貸してくれてありがとう」のアクセントが、アメリカ英語とイギリス英語でどう違うのかが、よくわかります。
他にも、「今度インドに出張行くんだけど、アクセント聞き取れるかな…」といった場合でも、インド英語の会話動画を見て事前学習することができます。発音の変化について、母国語や文化的な観点を絡めながら解説されているので、英語学習が趣味の方も、楽しんで学ぶことができるでしょう。
【ポイントまとめ】
▼「東京外国語大学言語モジュール」はこちら
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/en/
イギリスの公共放送局BBCが運営する英語学習サイト。教材が非常に充実しており、特にイギリス英語を学びたい学習者にとっては最強のサイトです。いくつかおすすめのコンテンツをご紹介します。
「6 Minute English」では、2人のスピーカーによるさまざまなトピックについてのディスカッションを聞くことができます。音声を聞く前に「This week’s question(今週の問題)」を読み、答えを聞きとりましょう。スクリプトを見ながら、オーバーラッピングやシャドーイングの練習をするのも効果抜群です。
時間がない人には「English in a Minute」がおすすめ。1分間で単語の使い分け方など、ボキャブラリーのポイントを学ぶことができるので、スキマ時間にぜひ聞いてみてください。聞いたあとにクイズを解いて、理解度を確認することもできます。
「Tim’s Pronunciation Workshop」では、音と音がつながって聞こえる「連結」や別の音に変わったように聞こえる「同化」など、Timさんが発音のルールを解説します。例文が豊富に紹介されているので、Timさんと一緒に練習してコツをつかみましょう。
初心者の方にはシンプルな英語でゆっくり読まれる「Stories for Children(子ども向けストーリー)」が取り組みやすいと感じました。ぜひ、トライしてみてください。
【ポイントまとめ】
▼「BBC Learning English」はこちら
https://www.bbc.co.uk/learningenglish/
British Councilは、イギリス政府によって設立された国際文化交流機関。こちらのサイトも動画を含む多くの英語教材が紹介されており、イギリス英語に浸りながら学習することができます。
Listening/Reading/Writing/Speaking/Grammar/Vocabulary などのカテゴリを選んだあと、レベルを選びます。どの教材も動画やスクリプト、エクササイズが充実しているので、独学の強い味方です。
サイトには、British Councilが提供する「IELTS対策コース」(有料)も紹介されています。留学を考えている方の情報収集にも役立つでしょう。
【ポイントまとめ】
▼「Learn English|British Council」はこちら
Learn English|British Council
東京大学が提供する、英語で学問を研究・教授している人向けの学習サイト。動画を視聴し課題について考え、英語表現を練習し、クイズを解くことで理解度を確認することができます。
英語フレーズはもちろん、グローバルな場で発表するときのポイントや、教壇に立つときに意識する英語の話し方など、コミュニケーションスキルについても学べるとても良質な学習サイトです。
大学院生や研究者以外の方も、英語での自己紹介、プレゼン、ディスカッションなどで使える表現を学習できるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか? アカウント登録後、すべてのコンテンツが無料で使えます。
出典:UTokyo English Academia複数の登場人物が、研究生活での問題を解決していくストーリー仕立てになっています。
聞き取りやすい発音です。動画を観ながらリピートして練習しましょう!
【ポイントまとめ】
▼「UTokyo English Academia」はこちら
https://utokyo-ea.com/
仕事で英語を使う学習者の方に、私がよくおすすめするのがこちらのサイト。
TOEIC®を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が提供する学習サポートサービスです。といっても、TOEIC®対策のためだけではなく、実際にビジネスで英語を使う方にも向けて作られた内容だと私は感じます。
教材内容は、会議、問い合わせ対応、出張、ビジネスメールなど、ビジネスのシチュエーション別にカテゴリがわかれています。それぞれのカテゴリのページに進むと、ポッドキャストやメール等の英文テンプレート、そしてビジネストークテンプレート(フレーズ紹介)にアクセスすることができます。
活用方法としては、スキマ時間にポッドキャストを聞いたり、シャドーイング学習に使うことをおすすめしています。ポッドキャストにはスクリプトがついていますので、知らないフレーズや聞き取れない言葉があれば確認して覚えていきましょう。
また、「取引先に進捗状況を確認する」などの具体的なシチュエーションごとにテンプレートが掲載されていて、仕事で困ったときに参照できるのもうれしいポイント。
なお、アプリ版(無料)では、ポッドキャストのエピソードが定期的に追加され、さらに理解度チェックのクイズもあります。TOEIC®テストの申込み締切日が近づくと通知してくれる機能もあるので、受験予定の方はアプリもぜひご活用ください。
【ポイントまとめ】
▼「English Upgrader® +」はこちら
https://www.iibc-global.org/toeic/support/englishupgrader.html
オンラインで講座を無料公開しているプラットフォームのことをMOOC(Massive Open Online Courses、ムーク)といいますが、「Khan Academy(カーン・アカデミー)」もそのひとつです。
なんとあのビル・ゲイツが「うちの子どもたちも使っているよ」とおすすめし、世界中で知られるサービスになりました。
英語を学ぶことだけでなく、英語「で」なにかを学ぶことに興味がある人におすすめです。
講義の種類は、数学、生物学、化学、プログラミング、歴史、経済…と多岐にわたるほか、それぞれの科目には単元があり、さらに細かいテーマごとに講義動画が掲載されています。まるで海外の大学に留学しているような気分を味わうことができるでしょう。
それぞれの動画は10〜20分程度と長すぎず、また、どこまで学習が進んだか記録されるので、途中で止めても続きから再開することが可能。動画のあとには確認テストを解き、間違えてしまったら参照講義動画が提示されるという手厚すぎるサポートも魅力です。
学習するときは、英語字幕をつけたり、動画によっては日本語字幕をつけたりすることも可能です。動画の右下の歯車マークから、「Subtitles/CC」をクリックし、希望の言語を選択してください。
出典:Khan Academy※ 英語コンテンツにアクセスするには、パソコンの「設定」ページで「言語」を「英語」に変更する必要がある場合があります。
【ポイントまとめ】
▼「Khan Academy」はこちら
https://www.khanacademy.org/
続いて、目的(文法、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング、etc.)に特化した学習ができるサイトをご紹介します。
甲南大学の国際言語文化センターによって作成された発音学習コンテンツ。
「英語のリズムとは?」のような基礎から、英語特有の音の変化、日本人が間違えやすい似た音の違いまで、わかりやすい動画や口の模式図を用いて解説されているため、英語の発音を上達させたい人におすすめです。
音声を再生し、口の動きを意識しながら同じようにリピートしましょう。声を録音して音源と聞き比べると、自分の間違えやすい発音に気付けるかもしれません。
カタカナ発音が気になる方や発音記号を学びたい方は、このサイトを徹底的に活用しましょう。
※ コンテンツの再生に「Flash」が使用されているため、パソコンでアクセスしてください。
【ポイントまとめ】
▼「英語発音入門」はこちら
http://kccn.konan-u.ac.jp/ilc/english/index.html
日頃から英文ニュースを読む習慣をつけたいと思っている学習者の方は多いのではないでしょうか。
日本国内外の最新ニュースを読める英字新聞「The Japan Times」のオンライン版は、有料の登録なしでも月に10本まで記事を読むことができます。
「英字新聞は難しそう…」という方には、「The Japan Times Alpha」がおすすめ。英語学習者向けに作られていて、楽しく学べる工夫が詰まっています。
英字新聞を読むときのポイントは以下の3つ。
詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
また、「The Japan Times Alpha」高橋編集長の活用方法についてのコラムや、ボキャブラリーを増やすためのYouTube講座も人気です。
※ 「The Japan Times Alpha」を定期購読をしている読者は、記事の読み上げ音声や、語彙やリスニングのクイズなどの学習コンテンツにアクセスすることができます。有料にはなりますが、英字新聞を使って集中的に学習したいという方におすすめ。
【ポイントまとめ】
▼「The Japan Times」はこちら
https://www.japantimes.co.jp/
▼「The Japan Times Alpha」はこちら
https://alpha.japantimes.co.jp/
「VOA(Voice of America)」は、アメリカの国営放送が運営するニュース記事サイト。
「VOA Learning English」は、英語学習者向けの英文記事学習サイトです。記事をゆっくり読み上げてくれる音声ファイルがついているので、初級者にも挑戦しやすいでしょう。
「VOA Learning English」のいいところは、やさしい英語で記事が構成されている点です。英語のコミュニケーションでよく使われる約1,500語でニュース記事が編集されているので、基礎単語を習得するのにうってつけ。
初心者の方は、記事を読み、わからない単語やフレーズを調べたら、音読練習することをおすすめします。慣れてきたら、音声を聞きながら自分の声をかぶせる「オーバーラッピング」に挑戦してみましょう。
【ポイントまとめ】
▼「Voice of America」はこちら
https://www.voanews.com/
▼「VOA Learning English」はこちら
https://learningenglish.voanews.com/
DMM英会話が教材として提供している「Daily News」は、会員でなくても無料で閲覧、利用することが可能。
ビジネスや化学、カルチャー、健康など、さまざまなトピックに関する旬の英文ニュース記事が日々更新されています。各記事の最初で、その記事でキーとなる語彙を学び、ニュース本文へと進みます。
また、それぞれの記事には目安となる「英語レベル」も記載。レベルに応じて語彙レベルも制限されているので、英文ニュースに苦手意識を抱える方でも、抵抗感なく読むことができます。
後半の「Discussion-議論」パートでは、講師とのレッスンを想定していくつかの議題がリストアップされています。ぜひ独習の際にも、「この質問にはこう答えよう」などと想像しながら英作文したり、実際に口に出したりすることで、インプットからアウトプットに繋げることができますよ。
【ポイントまとめ】
▼DMM英会話「Daily News」はこちら
https://eikaiwa.dmm.com/app/daily-news
ひとつひとつのニュース記事を、3段階のレベルで読むことができる良質サイト。ニュースといっても難しいトピックばかりではなく、動物ネタなどライトなものも多いので、英字新聞を読むことに慣れていない方でも抵抗なく取り組めるかと思います。
音声を聞くこともできるので、発音やイントネーションを確認しながら読み進めるのがおすすめ。
また、各記事の最後には「Difficult Words(難しいことば)」の紹介があり、英語で単語やフレーズの定義が書かれています。すぐに英日辞書を引くのではなく、まずは英語のまま理解することを心がけてみてください。
自分がどのレベルかわからない場合は、トップページ右上の「TEST」でレベルチェックをしてみましょう。学習しているうちに「このレベルは簡単に読めるようになってきた」と感じたら、次のレベルに積極的に挑戦してみるのが英語上達のコツです。自身の成長を感じることもできますよ。
【ポイントまとめ】
▼「News in Levels」はこちら
https://www.newsinlevels.com/
「TED」のサイトでは、世界中の知識人のプレゼンテーションを見て英語を学ぶことができます。動画の設定でスピードを調整することができるので、自分に合ったスピードで学習できるのもうれしいポイント。
他のサイトではなかなか動画のダウンロードはできませんが、TEDでは動画の音声(mp3ファイル)とスクリプトをダウンロードできます。パソコンやスマートフォンにダウンロードして、いつでも繰り返し聞くことができますね。
おすすめの学習方法は、リスニングや発音の向上に効果的な「ディクテーション」と「シャドーイング」。上級者の方は、さらにプレゼンの要約をすることでアウトプットにつながります。
英語の勉強だけではなく、生活・人生を良くするためのアドバイスやマインドセットも学べるTEDで、モチベーションを上げながら学習しませんか?
【ポイントまとめ】
▼「TED」はこちら
https://www.ted.com/talks
こちらのサイトは、旅行/ビジネス/日常会話などのシーン別で英語の単語やフレーズを学ぶことができます。初級レベルの単語から載っているので、これから英語を学ぶ人にもとっつきやすいでしょう。
「ロールプレイで学ぶ英会話」のページでは、トピックを選び、台本を見たり動画を視聴して学習します。ロールプレイ画面で、適切な返答をすることで会話を疑似体験することができます。
出典:シミュレーション英会話会話の台本を確認する。
出典:シミュレーション英会話適切な回答を選ぶ。
英語を話すことに慣れていないと、急に英語で話しかけられて頭が真っ白になってしまう人もいるかもしれません。「シミュレーション英会話」のサイトで練習し、心の準備をしておきましょう。
【ポイントまとめ】
▼「シミュレーション英会話」はこちら
https://eigoland.net/
ケンブリッジ大学、ケンブリッジ大学出版、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同開発して作られたライティング添削システムです。
AIが作文を自動添削してくれます。添削にかかる時間もほんの数秒! 神サービスです。
そしてレベルや目的を選び、自分の好きなトピックについて作文することができるので、ライティング対策をしたいけれど何について書いたらいいかわからない、という人にもありがたいですね。
トピックは、「A review:A book you read (本のレビュー)」「A story:About the pictures(写真描写ストーリー)」「An email:Customer complaints(お客様からのクレームについてのeメール)」など、一般的な内容からビジネスの内容まで、カテゴリごとにたくさん用意されています。
出典:Write&Improve作文を書き終えると、画面の右側にフィードバックが表示されます。スペルミスや文法ミスは黄色くハイライトされるので、確認して修正しましょう。
【ポイントまとめ】
▼「Write&Improve」はこちら
https://writeandimprove.com/
こちらは、台湾発のYouTube動画を活用した英語学習サービス。
「VoiceTube」では、動画のジャンルやレベルを選ぶことができ、すべての動画に英語字幕がついています。また、日本語字幕もある場合は上の画像のように併記されます。
おすすめポイントは、字幕のフレーズをクリックすると、そのフレーズ部分から動画を再生できる機能。わからなかったフレーズを聞き直したり、シャドーイングの練習のときに便利です。
他にも、便利な使い方(機能)をいくつかご紹介します。
※ 上記機能を利用するには無料のアカウント登録が必要です。
【ポイントまとめ】
▼「VoiceTube」はこちら
https://jp.voicetube.com/
無料で使える英語学習サイト16選、いかがでしたか?
インターネットの普及やテクノロジーの発達により、優良な無料学習サイトが増えてきています。
まずはひとつ、あなたの学習目的や英語レベルに合ったサイトを見つけ、1日10分ずつでも英語学習を習慣化していきましょう。